半耐寒性のセイジ(サルビア属)の防寒、冬対策

ハーブの防寒・地植え編その1より続く

さて、半耐寒性のハーブはどうでしょう。例えば冬に結構寒い松江近辺ですが、一応何もしなくてもこれらのハーブは冬越ししてくれます。それでも万一と言うことがありますから基本的な冬対策をしておきましょう。もちろん、もっと寒いところならなおさら防寒は必要です。寒冷地では鉢上げして屋内で管理する必要もあります。

サルビア・マドレンシスの防寒

こちらは、市内にあるとある病院、駐車場の横の花壇です。日々の植え込みや管理はお近くの花屋さんがやっておられます。当店はハーブ類のメンテナンス、土づくりの作業やアドバイス等で協力させていただいてます。右側のほうはすでにビオラやパンジーが植わって、冬の花壇を彩っています。左のほうにサルビア・マドレンシス(通称、イエローマジェスティ)や、ペパーミントゼラニウム等が植わっています。ちょっと分かりにくいですが、サルビア・マドレンシスの花ももうそろそろ終わりです。秋に咲くサルビアの仲間は大きくなる種類が多いです。その中でもサルビア・マドレンシスは背が高い茎が伸びますので、この後雪が降ると茎ごと株が倒れて根が持ち上がる恐れもあります。

古い枝の剪定

サルビア・マドレンシスの新芽

サルビア・マドレンシスの根元近くを見るとすでに株元から新芽が伸び始めています。この芽が春から伸びて来ますので、古い枝は剪定しておきましょう。春でも良いのですが、春になると固くて切りにくくなります。冬までに剪定しておくことをお勧めします。

サルビア・マドレンシスの剪定

株元から古い枝を剪定します。

サルビア・マドレンシスの剪定後

剪定後です。サッパリしました。

剪定してしまうと、どこにあったか分からなくなることもあります。支柱を立てたり、しっかりラベルを挿して、春になって見失わないようにしましょう。

株元のマルチ

さて、地上部の剪定が終ったら、株元を保護しておきましょう。大事な根を寒風や凍結から守ります。株元保護にはいろいろな方法があります。

腐葉土のマルチ

株元に腐葉土を敷くのは良く知られています。いずれは分解して肥料にもなります。

堆肥のマルチ

バーク堆肥のような良質の堆肥を敷くのも良いでしょう。

落ち葉のマルチ

落ち葉がたくさんあるところは、とりあえず落ち葉をたっぷり載せておくのもよいですね。とても暖かそうに見えます。

また、ハーブの防寒・地植え編その1でレモングラスに元々していたビニールでのマルチングもその一つです。

同様の冬対策ができる似たような仲間にはチェリーセイジパイナップルセイジメキシカンブッシュセイジ(アメジストセイジ)などがあります。

もちろん、暖かい地域ではすべてのハーブを防寒する必要はありません。寒さに強いものはしっかり寒さに当てることが大事です。甘やかさずに厳しく育てましょう。


いかがでしたでしょうか。もし、まだ良く分からないことがあるという方のためには初心者の方専用ホットラインをご準備いたしております。ご質問等お気軽にお寄せください。

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