プラ鉢に植えてみよう-初心者のためのハーブ講座

鉢植え方法・プラ鉢編

オレガノを、7号(直径21cm)のプラスチック鉢に植えてみます。
苗のサイズに対して、プラ鉢がとっても大きく見えます。最初はバランスが悪く感じるかもしれません。でも、オレガノは成長も早く、開花時には花茎が伸びてかなり大きくなります。乾燥を好むハーブですが、あまり鉢が小さいと水やりばかりしてなくてはならなくなります。水切れによってかれる心配も避けたいですから、少し余裕があるサイズが良いでしょう。プラスチック鉢の利点は軽くて取り扱いが楽なこと、また、通気性は悪いですが、風が強いところなどでは、素焼き鉢に比べて水持ちが良くなります。ミントやバジルなどの、水持ちをこのむハーブにも適しています。

この鉢は、通称「スリット鉢」と言い、近年広く使われるようになったプラ鉢です。下部に入っているスリットが水はけと良好な根の生育を促すことで人気です。園芸店、ホームセンターなどで入手できます。もちろん、ごく普通のプラスチック鉢でも構いません。

鉢の底に鉢底石を入れます。小さい鉢の場合や、水はけの良い土の場合は入れないこともありますが、水はけを促進するために鉢底から2cmぐらい入れると良いでしょう。今回はパーライトの大粒を使いました。他に赤玉土や鹿沼土の大粒などでもよいでしょう。ただ、石や発泡スチロールはあまりお勧めできません。

定植前に根の状態を確認しておきましょう。写真のように白い根が出ているようなら、根を崩さず、そっと植えてやるようにしましょう。もし、黒かったり、焦げ茶色の根がぎっしり詰まっていたら、少し根をほぐしてやると良いでしょう。

鉢に土を入れます。本当は、土をどの程度まで入れるか、一度苗を入れて確認してからが安心です。詳しくは素焼き鉢編で解説してあります。

苗を入れて、高さが良いか調整します。苗の土の上面が、鉢のふちから2-3cm下になるぐらいが適当です。

高さがちょうど良くなりましたら、周囲に土を加えていきます。

隙間が無いように丁寧に土を加えます。ただ、指でぎゅっと押し込むまでしなくて大丈夫です。水をかけるときに水がしみ込む働きで土をなじませます。また、このスリット鉢は柔らかいので、上の写真のように縦横に広げたり、狭めたりすることで土をなじませることができます。

土の表面を軽くならして、水やりです。じょうろでたっぷり水をやりましょう。小さめの鉢の場合は2度、３度に分けて繰り返しやると全体までしっかり水が行き渡ります。土によっては、最初水がしみ込みにくいこともあります。しばらくしてから軽く土の表面を掘って中の様子をチェックしましょう。根と土をなじませる大切な作業です。丁寧に。ホースでじゃぶじゃぶと水をかけたりしてはいけません。

最初の水やりは特にしっかり。鉢底から水が流れ落ちるぐらいが良いでしょう。

あとは数日間日当りや風当たりがあまり強くないところに置いて慣らしましょう。春秋の穏やかな季節ならそのまま目的の場所に置いても大丈夫です。

いかがでしたでしょうか。もし、まだ良く分からないことがあるという方のためには初心者の方専用ホットラインをご準備いたしております。ご質問等お気軽にお寄せください。

▲