ハーブの差し木・挿し芽

ハーブの挿し木・挿し芽(実践編)は御覧いただけたでしょうか。

挿し木は、枝を挿したらそれで完了ではありません。しっかり根が出るまで管理すること。それが大事です。

置き場所

挿し木した鉢を置く場所は、最初は直射日光が刺さない場所がよいでしょう。明るい日陰が良いと思います。あまり暗いところはよくありません。

日陰

風通しはほどほどの場所が良いです。あまり風が強い場所は水切れや葉が傷む原因になります。かといって、全く風の通らない室内というのもあまり良くありません。場所を色々試してみると、「うちはこの場所が一番ベスト」というところが見つかると思います。

雨は当っても良いですが、集中豪雨や、大雪の場合はすこし心配です。軒下ぐらいが良いかもしれません。

また、移動しやすいよう、大きめのトレーなどに入れておくと、不意な天候の変化などの時も安心です。

水やり

水やりは、普通鉢植えに水をやるよりはかなり多めに。少なくとも土が乾くのは厳禁です。置いて置く場所にもよりますが、一日一度、さっと葉に水を掛けるようなこともよいでしょう。特に気温が高い時には要注意。当店でも真夏は朝と夕、二回水やりをしています。

発根までの期間

発根については焦らず待ちましょう。思いのほか早く、種類によっては10日とか2週間ほどで発根するものもありますが、最低一月は待ってみるつもりで。硬い枝や、時期によっては半年ぐらいかかることもあります。秋など、いったん落葉して、冬を越し、春に発根することもあります。「気がついたら発根していた」というのが嬉しいですね。

そう言う意味でも、挿し木をした時にきちんと日付を入れたラベルをつけておくのは大切です。 日付記入ラベル

発根したかどうかの確認

まずは、目で見てみましょう。小さい鉢やプラグで挿し木をした場合、そっと裏返してみてみましょう。 プラグの底 鉢の底 底から根がでているのが見えます。 新芽 また、今までとは違う勢いで新芽が伸び始めているのが確認できると、根が伸びてきたきざしです。

引っ張るまたは、挿し穂を軽く引っ張ってみましょう。抵抗があるようなら、発根している可能性は高いと思います。 根ごと抜けるさらに、プラグの場合は、軽く引っ張って、根ごと抜けるようなら十分に発根しています。ただ、あまりちょくちょく試してみるのはよくありません。2週間に一度ぐらい、そっと試してみましょう。

発根したらポット上げを

そして無事発根が確認できたらポット上げを行います。ポットあげ

そのまま土やプランターなどに植えることもありますが、一般的には一度ポット上げをして、もう少し大きくなってから定植すると良いでしょう。挿し木の時は、肥料分のない土を使いましたが、ポットあげする時は、今度は肥料が入った土で行います。また、発根したのに、いつまでも放っておくのはよくありません。

おわりに

挿し木は、色々な方が、色々な手法とノウハウを使って試しています。切り口を焼くとか、酢酸をまぶすとか、種類によっては枝を冬の間土に埋めておくというようなやり方もあります。今回お伝えした内容は基本中の基本に過ぎません。ネットには参考になる挿し木法もたくさん出ていますからいろいろ試してみると面白いと思います。


いかがでしたでしょうか。もし、まだ良く分からないことがあるという方のためには初心者の方専用ホットラインをご準備いたしております。ご質問等お気軽にお寄せください。

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