アブラムシの効果的な駆除方法

Q:ベランダのプランターで育てているイタリアンパセリにアブラムシがつきはじめました。小さな葉がカールするようになってきたのですが大丈夫でしょうか。対策がありましたら教えてください。

A:春先から初夏にかけては天敵も少なく、アブラムシにとっては繁殖しやすい時期を迎えています。特にベランダのように雨がかかりにくく、風も弱い場所はビニールハウスの中と同じで繁殖に適した環境です。

ホースミントに付いたアブラムシ
ホースミントに付いたアブラムシ

とりあえず、被害がひどく、カールしてしまった葉はなかなか元に戻りにくいですから剪定しましょう。比較的効果的なのは水で洗い流すことです。葉の裏やつけねに集中している場合が多いので歯ブラシや小さな絵筆のような小さなブラシでこすりながら水をかけてやるとなお良いと思います。

ポットマリーゴールドについたアブラムシ

 

牛乳を掛ける方法も良く紹介されておりますが、こちらは牛乳をかけて固まった後で必ず洗い流す必要があります。また、それにより土が腐敗してしまったという例も以前ございましたので水だけでも良いと思います。

洗い流す時も、アブラムシは特に葉の付根など、狭いところに入り込みやすいですので、念入りに。鉢が傾けられれば、少し傾けたりして作業すると良いでしょう。また、一度洗い流したつもりでも必ず残っているものです。2〜3日から1週間ぐらい様子を見て2度3度繰り返すと確実です。

また、予防法についてですが、なるべく風通しの良い、雨の当る場所に置くこと、多肥、多湿に気をつけ、健康に育てることが大事です。近年は株元にきらきら光る素材のものを敷いて成虫の飛来を防ぐ方法も紹介されています。

また、アブラムシは暑さが増してくると活動が衰えてきます。「いつの間にかいなくなった」と言う話も良く聞きます。あわせて、色々な植物を混植することで天敵を増やすことも効果的な場合があります。テントウムシを誘引するヒソップやミント、ハナアブを誘引するディルやフェンネルを植えて見るのも良いかも知れません。

口にする植物の場合、できる限り薬剤は使用したくないものです。どうしても対処できない場合は、育てる環境に合っていないとあきらめることも肝心です。