マンツーマンレッスン レポート 2013年4月5日

店長のハーブ・マンツーマンレッスンに戻る

今回のマンツーマンレッスンの受講生は、はるばる岡山県矢掛町からお越しいただいたF様。

もともと岡山のご出身のF様、ご結婚なさってから長く大阪で居を構えていらっしゃいました。そしてご主人の定年退職をきっかけとして昨年岡山へUターン、広いお庭のある新居を建てられました。

現在お住まいの場所は周りを田畑に囲まれ、夏には蛍が飛ぶという恵まれた環境、山陽といっても、瀬戸内沿岸部よりは涼しく、冬も晴れの日が多く、暖かい場所のようです。

これから、ハーブのお庭作りをしながら近所の方が気軽に集まれる場所をつくっていきたいというF様、1からはじめるお庭作りについてレッスンを受けたいというのが今回のご希望でした。もうすでに昨年からスタートしたお庭作りは、花壇や通路部分も完成し、水はけも改善、この春には牧場からの堆肥もたっぷりすき込まれ、土作りも着々と進みつつあるとか、あとはハーブを選ぶだけという状態です。

実際に当店圃場で苗やハーブを御覧いただこうかとも考えましたが、きっと目移りしてしまうでしょうから、今回は店内で集中してレッスンをすることに。

お庭のプラン

早速デジカメで写して持って来られたお庭の写真と、お庭のデザイン図を見ながらレッスンをスタートしました。

店長の質問

まず店長はF様に、お庭とその周囲の環境、そして育てる目的をお尋ねします。

F様のご希望

「もともと田んぼだった場所を宅地化して、とにかく日当りが良い場所で、風通しも抜群」、「料理やハーブティーにも使えるハーブを中心にお庭を構成して行きたい」と仰るF様。

 

実物のハーブもご覧になりつつお話をと、いったん外に場所を移動しました。

クッキングハーブを紹介

タイムをはじめ、各種クッキングハーブをご紹介。フェンネルやルバーブ、アーティチョークなどもお庭の候補にあがりました。

ローズマリーを紹介

実際の花壇で育っているハーブ類もご紹介。「ローズマリーも、花を楽しむ株と、料理に使う株は分けたほうがよい」との店長のアドバイスにうなづくF様。

ローズマリーの剪定

花の時期とそれに合わせた剪定のポイントもご紹介しました。

ラベンダーの説明

また、せっかく広いお庭ですから、ラベンダーも楽しんでいただきたいと、たくさんあるラベンダーのなかから矢掛町で育てやすいラベンダーをご紹介しました。加えて、一株でこれほど大きくなるラベンダーですから、植える時はしっかり株間をとるなど、ラベンダーの効果的な配置のほか、管理のコツもご説明さし上げました。

加えて、大阪でも育てていらっしゃったレモングラスは是非新しい庭でも育てたいと仰るF様にレモングラスをどこに植えるべきか、そして、冬の対策についてもポイントをお伝えしました。

お客様をお迎えするお庭では、全体をいつもきれいにするのはとても大変ですが、比較的少ない管理でも、好印象を与えることができるコツも伝授。一年草と多年草の使い分けや、配置についてもアドバイス。お庭作りは色々なことを考慮しなければいけませんが、それがまた楽しみのひとつでもあります。

メモ

さらにお庭作りをスタートしてまず初期に気を付けなければならないポイントである雑草対策について、店長からは「スタート時は特にスギナに気を付けて」との助言。F様も一生懸命メモをまとめておられました。

日照や風当たりも考慮しながらどんどん植えるハーブの候補が決まって行きます。

ノート

ハーブティーも楽しみつつ、長時間の講習も終わりに近づきました。F様のメモもノートにぎっしり。お庭作りに役立つノウハウがしっかり書き留められたようです。

 

目的もしっかりしていますし、とてもエネルギッシュで行動的なF様です。といっても、無理はせずに楽しんで庭づくりをしたいというF様のお庭作り、きっというまく行くと店長も太鼓判。F様のご希望に対して、とても理解のあるご主人が側にいらっしゃるのも大きなポイントのようです。

5月にオープンを目指しておられるスペースは、その名も「アジール(解放区)」。周りの人たちが楽しく集える場所になることでしょう。

「お庭が出来上がったときには、ぜひお邪魔したいですね」と言う店長でした。

F様、遠くからのご来店誠にありがとうございました。良いお庭ができることを楽しみにしております。