微生物肥料の使い方

有機肥料

前回の有機肥料を使ってみよう(1)では、微生物肥料の特徴について学びました。今回は実際の使い方をご紹介します。

微生物肥料に限らず、肥料を使うとき、一番悩むのが与える量です。植物は「おなか減った!」とも、「もうお腹一杯です!」とも教えてくれませんから、我々が様子を見て加減してやらなければいけません。まずは与える量についての基本からスタートしましょう。

与える量

肥料はたくさん与えれば良いというわけではありません。人間と一緒で、腹八分目が大事です。肥料をたくさん与えれば、確かに大きくなりますが、活着や病害虫など他の問題も出て来やすくなります。

肥料をたくさん与えた株

肥料をたくさん与えると大きくなりますが・・・(参考:小さい苗の大きな秘密

また、タイムやラベンダーなどコンパクトに香りよく育てたい場合は控えめに、バジルやレモングラスなど葉を大きく育て、たくさん収穫したい場合は少し多めにするなど、慣れてくると目的に応じて肥料を増やしたり減らしたりできるようになります。

タイム

香りよくコンパクトに育てたいタイムは肥料を控えめに

バジル

大きな葉をたくさん収穫したいバジルはやや多めに

野菜類に与えるなら、バジルと同様、若干多めが良いでしょう。一方、草花類に使うならば気持ち少なめで。

また、病害虫が気になる場合も少な目のほうが安心です。

特に育て始めた1年目は適量が分かりにくいものです。もし葉ばかり大きくなって花が咲かないようなら翌年は控えめに、育ちが悪く大きくならないようなら少し増やすというように加減してみると良いでしょう。

さらに、必要な肥料の量は、与えるタイミングや育て方によっても異なります。

そこで、植える前に与える場合(元肥)、育てている途中で与える場合(追肥)、また、鉢植えや地植えの場合など、ケースにわけて肥料の与え方の説明をいたします。

元肥として(植える前に土に混ぜて)与える方法

地植え

例として、1平方メートル(1メートル×1メートル)に肥料を入れて土作りをします。

1平米

1平方メートル

まずは軽く耕しましょう

耕す 雑草

まだ、冬の最中ですが、もう雑草たちは勢い良く成長を始めています。耕しながら取り除いておくと良いでしょう。

スギナ

スギナの地下茎も出てきました。後々取ろうと思うと大変です。こまめに取り除きましょう。

シャベル

小さい面積ならクワよりもシャベルの方が楽なことも多いです。背が高くなるハーブを植えるならできるだけ深く掘っておくと良いでしょう。

微生物肥料を撒きます。

微生物肥料を加える

1平方メートル(1メートル×1メートル)あたり、5リットルぐらい(シャベル3杯ぐらい)がおすすめです。

シャベル一杯の微生物肥料

(参考)シャベル1杯 約1.5リットルです。

地植えの場合、本当に必要な肥料の量はそれまでなにか育てていたかどうかにもよります。もし、以前も肥料を与えて育てていた場合、肥料分が残っている場合もよくあります。

前にも何か育てていた場所はすこし控えめに与えると良いでしょう。もし足りなくても、あとで追加すれば大丈夫です。

クワやシャベルでざくっと耕します。少しムラがあるぐらいのほうがよいでしょう。

耕す かたまり

少々かたまりがあっても大丈夫です。

米ぬかを加える

また、手に入るようなら米ぬかを加えても良いでしょう。微生物の餌となり、活発になりますし、微生物肥料の半量〜等量の米ぬかを混ぜれば、同じ量の微生物肥料が倍の面積に使えます。

完成

土作り完成!

すぐに植える

すぐに植えても大丈夫です。余裕があれば一度水やりして数日待ってから、または一雨降ってから植えるようにすると、なおおすすめです。

鉢植え

鉢植えの用土として使う場合、赤玉土や腐葉土など他の資材と混ぜてお使いください。

鉢植えのブレンド

土に加える微生物肥料の量は、用土全体の5~10%を目安にしましょう。10リットルの用土に1リットルの微生物肥料ぐらいですが、あまり厳密でなくてもよいでしょう。

また、病害虫の心配がある場合は少し控えめに与えましょう。

混ぜてすぐに使っても大丈夫です。

鉢植えに使う土の詳しいブレンド方法については、ハーブ用土のブレンド(その2)をご覧ください

追肥として与える方法

追肥として与える

追肥(ついひ・植え付けてしばらくしてから与える肥料)として与える場合は、あまり分けずにかたまりになるように与えましょう。

詳しい追肥の方法は、ハーブの冬の追肥のページに詳しく解説してあります。鉢植え、地植えの追肥についてご紹介しています。

他の時期に与える場合も方法は共通です。

与える時期

肥料はいつ与えても良いわけではありません。特に追肥の場合は量的にも多く与えることが多いですので効果的な時期に与えるようにしましょう。

肥料を与えやすい時期

◯休眠期(成長を始める少し前)
肥料は、植物の成長がおだやかな時期ですと安心して与えることができます。 特に冬は成長を始める前で、植物も落葉していたり、地上部を無くして休んでいる間なので特におすすめです。 落葉

落葉期は肥料を与えやすい季節

◯開花が終わってしばらくしてから
また、「お礼肥」とよく言いますが、開花が終わってしばらくした頃は、植物も花を咲かせてエネルギーを使い果たしています。たくさんの肥料はいりませんが、次の成長を始める準備のために肥料を与えるのがいいでしょう。ただ、開花が初夏に当たる場合は、この時期が真夏になってしまいますので、秋、少し涼しくなってからが安心です。 ラベンダー

初夏に開花するラベンダーは、秋になってからのお礼肥で

肥料を与えるのを控えるべき時期

×開花期
花を咲かせている時期はたくさん肥料を与えるとトラブルの元です。開花中は肥料は与えないほうが良いでしょう。 セイジ

開花している間は少し肥料はお休みしましょう

×成長期
ぐんぐん成長しているからと、どんどん肥料を与えるのも考えものです。ごく控えめに与えるぐらいなら問題はありません。理想は成長が始まるまでに与えておくことです。
×そのハーブにとって辛い時期
たとえば、蒸し暑さが嫌いなラベンダーに、真夏に肥料を与えるのは避けましょう。一般に寒い時期は肥料を与えやすいものですが、寒さに弱い種類の場合は少し暖かくなってからの方が安心です。ヘリオトロープ

寒さに弱いヘリオトロープは暖かい時期に

×調子が悪い時
成長が悪いからと闇雲に肥料を与えるのは良くありません。人も、病気の時にご馳走を食べてもむしろ胃腸の負担をふやすだけです。調子が悪い時にはむしろ肥料は控えめにしましょう。

よくある質問

Q:微生物肥料は、野菜には使えますか?

A:葉を大きくして収穫する野菜には少し多めに与えるようにすると良いでしょう。葉物野菜には、米ぬかや牛糞、鶏糞なども加えるとよいでしょう。また、土をよくするためにも微生物肥料はおすすめです。

Q:石灰は混ぜなくても良いですか?

A:極端に酸性が強い土でなければ、特に混ぜなくても大丈夫です。微生物の働きで、若干の酸性・アルカリ性は緩和され、根へのダメージが和らげられます。

まとめ

有機肥料は使うのが難しいと思われがちですが、使い慣れてくるとむしろ穏やかな効きのため、気軽に使えて良いものです。

また、特に畑や花壇で使うと、徐々に土が豊かになり、小さな生物たちのバランスも取れてくるのが実感できると思います。

特に今回ご紹介した微生物肥料は初心者の方にも使い易く、有機肥料になれるには格好の肥料です。有機栽培を目指す方は、ぜひ一度お試しください。

今回使用した材料:
微生物肥料,
微生物肥料・お得な10リットルサイズ


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