鉢カバー塗装担当グループ「せいかつ1」

せいかつ1

初心者向けハーブ鉢植えセット専用の木製鉢カバーの塗装作業をしているのは、「生活介護事業所こだま」の「せいかつ1」というグループです。「せいかつ1」は、こだまでは比較的自立度の高い利用者さんが活動しています。また、道具を使ったりすることが好きな利用者の方も多くおられます。

木製鉢カバー

鉢植えセット専用木製鉢カバー

装備3点セット

塗装作業時にはどれだけ気をつけていても、どうしてもペンキが飛びはねてしまいます。どうやったら飛びはねないようになるか、どれだけ考えても答えは見つかりませんでした。

そしてペンキが服に付いても大丈夫にすれば良い!ということで、服装を整えることにしました。

1.ヤッケ
2.腰下の前掛け
3.ゴム手袋

の装備3点セットを身にまとってから、作業が始まります。

装備3点セット

装備3点セットで安心して作業ができます。

作業着+前掛けバージョン

作業着に前掛けをしたタイプです。

つなぎ

つなぎも使います。

ペンキを塗る時に量が多すぎると、乾燥時に垂れてきてしまいます。そのまま乾いてしまうと、それが玉のような塊になってしまうので、ペンキの量に気をつけて塊にならないようにしています。また、木くずなどがつかないように、専用のプラスチック盤を準備して、その上でペンキを塗るようにしています。

補助具を使って一人でも仕事ができるように

塗装

SORAMIMIさんから塗装作業のお話しをいただいてから、みんながやりやすいようにどうすればいいかを考えました。

そして作業がしやすいように補助具を考え、また作業をしながら意見を出し合って補助具を作っていきました。

補助具を使ってとりくむと、手を添えてするより、一人でできることでより「仕事」をしていると感じることができるように思います。

塗装

また、木材の側面を塗る際には1枚ずつだと塗る幅が狭いので、複数枚を重ねて塗ることができるような補助具を使うことで、塗る面を広くしてローラーで塗りやすいようにしています。

塗装

補助具を使って塗りやすく

乾燥にもひと工夫

乾燥

塗装が終わった部分は一枚ずつ棚に並べて乾燥させます。重ならないように注意して並べます。

乾燥にかかる時間はその日の天候や室温によって左右されますが、夏場は2時間程度、冬場になると3時間程度です。

塗装作業と達成感

こだまでは、午前中の活動で作業にとりくんでいます。

塗装

塗装作業は他の作業に比べて、自分でできることが多い作業です。達成感が大きいので自信につながり、作業に対しての意欲も高まります。また、ペンキを塗ることによって木材が白く変身していくので、見てわかりやすい作業ということもポイントです。

楽しい嬉しい作業の一つです。

楽しみの作業〜「今日ペタペタある?」

作業前に必ずトイレは済ませますが、誰でもどうしても行きたくなるときもあります。そんなときは大変です。上記でも紹介しました装備3点セットをわざわざ外してトイレへ行きます。ですが、間に合わなかったことはありません!

中にはいたずら好きな利用者の方もおられます。ペンキのついた状態の筆やローラーを自分や他利用者の服につけようとされるときもあります。でも安心です。装備3点セットがみんなの体も服も守ってくれます。ですが顔についてしまったら、作業後に顔を洗います。たまに白いペンキがご飯粒のように残っている時もあります。

塗装作業を楽しみにしておられる利用者の方もたくさんおられ、送迎に行くと「今日ペタペタある?」と聞いてこられます。(ペタペタ→ペンキのこと)

NPOこだま 野津


ハーブ鉢植えセットを企画した時、ご注文いただいた方から「可愛い鉢カバーがあるといいのに!」というリクエストをいただいて出来上がったのがこの鉢植えセット専用鉢カバーです。

当初は塗装は難しいと諦めていたのですが、こだまさんに相談してみたところ、二つ返事で引き受けていただきました。

なお、この塗装作業、こだまさんのご厚意で引き受けていただいておりますため、製作量に限りがございます。こだまの作業班の皆様に無理がないよう、また、楽しく作業をしていただけることを大事にしておりますため、長期欠品が起こる場合もございます。ご了承ください。

あわせて、塗装には若干のムラがある場合もございます。害虫予防効果には問題ない程度です。作業班のみなさんが楽しく仕事をなさった証とお考えいただければ幸いです。

SORAMIMIハーブショップ