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レモンマリーゴールドの油点

レモンマリーゴールドの葉にある粒は?

Q:7月にSORAMIMI様よりお迎えしたレモンマリーゴールドちゃん、すくすく育っております(^^)♪
葉の多くにオレンジ色っぽい粒があるのですが、これが何か知っていたら教えてください。
もしかして害虫の卵か何かですか?(>_<)
(佐賀県 I様)

レモンマリーゴールドの油点

レモンマリーゴールドの油点

A:お問い合わせありがとうございました。きちんと観察しておられますね。
まずは、害虫の卵とかではないのでご安心ください。

山椒の油点

山椒の油点

とてもよく似た姿のものが山椒の葉の裏でも見つかると思います。もっと小さいですので、ルーペか何かを使わないと見つけにくいかもしれませんが。
この山椒の葉の裏にあるものは、油点とか、油胞とよばれるもので、中に香りの成分が含まれています。山椒を使うとき、手のひらで「パン」と叩くとこの粒が潰れて香りが出やすくなります。おそらくレモンマリーゴールドの葉の粒もこの油点と同じものだと思われます。

普通のハーブは、風が吹いただけではあまり香ることはないのですが、レモンマリーゴールドは大きくなると風で揺れても香ることがあります。
おそらくこの大きな油点があって、葉の表面から香りが出やすいためではないでしょうか。

烏山椒の油点

烏山椒(カラスザンショウ)の油点。日にすかすとよく見える

ローズマリーの枝に白い虫が

Q:最近、ベランダで育てているローズマリーの枝に白い虫が付くようになりました。最初は花の蕾かなと思っていたのですが、次第に数が増え、大きくなり、足がはえ、虫だと気付きました。
取り敢えず、わかるものはティッシュで摘まんで取り除いてみましたが、なかなか頑固そうな虫です。どうしたものかと考えております。
ローズマリーは害虫に強いと安易に考えておりましたが、そうでもないのでしょうか?
何か対策がありましたら、教えていただけると助かります。
(M様)

A:ローズマリーの虫ですが、ワタフキカイガラムシ当りではないでしょうか。
もしこれならば、歯ブラシなどでこそげ落とすのが良いと思います。あまり害虫は来ないローズマリーですが、この害虫はたまに見かけます。カイガラムシは、放っておきますと徐々に増えますので早目の対処が必要です。

ブラッシングは一度行ったら、1週間おきに2回ほどチェックしておくと、見落としたものも発見しやすいです。被害が収まることを願っております。

ワタフキカイガラムシ

M様より後日返信をいただきました。

早々のご解答をありがとうございます!
ワタフキカイガラムシで画像検索しました。まさにこの虫です!
歯ブラシでこそぎ落とすことができるのですね!
簡単な方法を教えてくださり、ありがとうございます。
見た目に少々気持ち悪い虫なので、せっせとブラッシングしてみようと思います。

バジルの葉が何かにかじられました

Q:プランターに植えたバジルがだいぶ大きくなって来たと思ったら、葉が何かにものすごくかじられてしまって無惨な姿になっていました。主人はナメクジだというのですが、他になにか考えられるでしょうか。(滋賀県 K様)

A:時期的にナメクジの可能性は非常に高いと思います。昼は隠れていて見つけにくいことが多いですので、夜(真夜中でなくてもいいですから)になってから調べてみましょう。また、よく見ると葉に粘液の跡がついているのがわかると思います。あと、ものすごくかじられてという点からヨトウムシも考えられます。この場合は、朝早くチェックしてみてください。株元に丸まっているのが見つかると思います。これから秋にかけてはバッタの害もよくあります。この場合は昼までも見つかりますから捕殺すると良いでしょう。

小さなハエの正体は?

Q:今日、苗が届きましたが、箱から小さなハエのようなものが飛んで出ました。何匹かいるようですが大丈夫でしょうか。以前玄関先に置いた鉢植えでも似たハエが土の周りを飛んでいるのを見たことがあります。ハーブに影響はないですか?(兵庫県 T様 他)

 

A:ご心配をおかけして申し訳ございません。苗についていたものはおそらくクロバネキノコバエの仲間だと思われます。「ハエ」と名前がついていますが、蚊の仲間です。ただ、刺すことはありません。

キノコバエの一種

当店は育苗に腐葉土を使っておりますため、腐葉土に産卵したものが羽化したものと思われます。当店の圃場でも見かけますが、現在のところ大きな被害と言えるものはございません(気持ち悪いと思われるのは確かですが)。害虫として知られているタネバエは小さな根を食害しますが、特にそう言った心配はないと思われます。ただ、気温が上がり、乾燥した夏に向けて徐々に減ってまいります。当店でもピークは4月、5月となります。

 

ある程度の水分を含んだ有機質主体の土ですとなかなか避けにくい昆虫です。北海道を除く、全国に分布して、稀に大量発生するようです。広島県、福岡県ほかでも以前大量発生したことがあるようで、下記ページに詳しく載っております。

http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1339652935994/

クロバネキノコバエの大量発生について / 宮若市

https://www.city.miyawaka.lg.jp/kiji003446590/index.html

ラムズイヤーの性質は?

 

Q:ラムズイヤーは他のハーブのように繁殖力は旺盛でしょうか?病気、虫への耐性はいかがでしょうか?(大阪府 M様)
A:基本的に横に広がりますし、乾燥した所でも、また、ある程度湿り気のある場所でも育ちます。どちらかと言えば繁殖力旺盛といえるでしょう。ほったらかしにしますと根詰まりを起こしますので、できれば毎年でも株分けするとなおさら良いでしょう。病気、虫もそれほど悩まされることは無いと思います。バッタやナメクジによる食害はたまにあるかもしれません。

ワイルドストロベリーについた黒い虫について

Q:お久しぶりです。お元気でお過ごしでいらっしゃいますか? ワイルドストロベリーは沢山ランナーを土に植えたおかげで沢山、子株ができました。実は今回のご相談というのが、葉っぱや茎に黒い虫のようなものがついて困っています。
後、全体的に横には広がり育つのですが、縦に大きく成長が見受けられないのです。後日、写真を添付して送りますので一度ご覧いただけないでしょうか?最近、神奈川県は天候が春のようにポカポカですが、花は咲かないのかな〜っと思っています。 Yより 11/17

A:メールありがとうございました。御相談の件ですが、多分アブラムシだと思います。初夏から夏の間は高温多湿のためにあまり目立ちませんが特に冬の終わりから春先にかけて出没します。この期間には天敵となるものも少ないため、ひろがりやすいです。秋も、暖かいと時々出てきますね。風に乗って飛んできますのでなかなか防ぎようがありません。
成虫は光るものが嫌いなようですので株元にアルミ箔などをしいて対策している方もいらっしゃいます。 室内など、雨風の当たらないところだと増えていきますので対策としては雨の当たる風通しの良いところに置くことと洗い流すことがよいでしょう。一度洗い流しても 1週間後にもう一度チェックなさると良いと思います。牛乳をかけるなどの駆除方法もありますが、これも後で洗い流す必要があります。
葉の裏にいるものはブラシでこすり落とすと簡単です。歯ブラシなどが使いやすいですね。鉢を傾けて、鉢以外の場所に落ちるようにするとよいでしょう。
成長についてですが、今のシーズンは縦には伸びにくいです。特に原種のワイルドストロベリーは横ひろがりに育つ傾向が強いです。また、四季咲きの種類と違って、初夏以外に咲くことはほとんどないと思います。当方のビニールハウスでも今の時期咲いたのは見たことがありません。
※補足 アブラムシは株元の小さな葉の間など、見つけにくいすきまに入り込んでいることも多いです。こまめにチェックしましょう。

ダンゴムシの害は?

Q:庭や植木鉢のまわりにダンゴムシが沢山います。友人が前にアリッサムをダンゴムシに食べられたと言っていましたが、このままにしていて大丈夫でしょうか。涼しくなったらチャービルを植えようと思っていますが食べられるのではないかと心配です。

A:当店にも、マリーゴールドがダンゴムシに食べられてしまったという報告が以前ありましたが、基本的にはダンゴムシは枯れた葉などを主に食べ、分解者としての役割を担っています。当店ではチャービルも含め、ダンゴムシによる目立った被害はありませんのでそれほど心配なさらなくても良いと思います。

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